事務所ブログ

2010/7/3

メディカルニュース

◆診療内科の現状と今からの展望

タイトル 心療内科の現状と展望
分類 経営コラム

 ◆厚生労働省の「医療施設調査」から、心療内科と精神科を主た る診療科とする一般診療所(以下、診療所という)数の推移をみると、以下のようになります。

     

      平成14年  平成17年  平成20年
精神科   4,352   5,144   5,629
心療内科  2,317   3,092   3,775

 
 精神科・心療内科共に診療所数は増加しています。特に心療内科は、20年には17年に比べ20%以上の増加となりました。精神科も同様に9.4%の増加となっています。

 次に上記調査から、調査年次の9月1ヶ月間の外来患者数をみると、以下の通りです。

       平成14年     平成17年     平成20年
精神科  1,210,114  1,653,305  1,689,362
心療内科   166,203    315,935    397,172

 心療内科の20年の外来患者数は約40万人で、17年に比べて約40%の
増加、精神科は約2%の増加となりました。

 これらの結果から、1診療所当たりの1ヶ月間の外来患者数を求めると、精神科では17年の321人が、20年には300人に減少しています。
心療内科も17年の102人が20年には105人と、増加したものの、診療所数と外来患者数の伸びに比べ鈍化しています。


<市場は飽和状態に近づく>
 精神科と心療内科では、診療所数と外来患者数が増加しています。
特に心療内科では、一般診療所数と患者数の増加が顕著です。
メンタルヘルスの重要性が叫ばれ、うつ病などの認知も進み、受診しやすい状況が整ってきたことから、
精神科や心療内科を受診する人が増えているものと思われます。
 
とはいえ、精神科では1診療所当たりの患者数が減少、心療内科では伸び悩むなど、市場が飽和状態になっていることが伺えます。
地域によって差があるでしょうが、今後は淘汰される診療所が増えていくことが予想されます。

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